寒い季節は体が硬くなる?ストレッチで怪我を予防しよう!

こんにちは!
夏の暑い日々も、気づけば、少しずつ空気が冷たく感じるようになりました。
「朝起きると体がこわばっている」「なんだか肩や腰が動かしづらい」と感じる方も多いのではないでしょうか?
寒い季節になると、私たちの体は思っている以上に“硬く”なります。これは気のせいではなく、しっかりとした生理的な理由があるのです。
今回は、寒い季節に体が硬くなる原因と、その対策としてのストレッチの大切さについて、分かりやすくお伝えします。
寒いと体が硬くなるのはなぜ?

まずは、「なぜ寒いと体が硬くなるのか?」という疑問から見ていきましょう。
寒さは私たちの体にさまざまな影響を与えます。主な理由は次の4つです。
① 血流が悪くなる
寒くなると、体は体温を逃さないようにするために血管を収縮させます。
その結果、筋肉や関節への血流が減り、酸素や栄養が届きにくくなります。すると、筋肉の温度が下がり、柔軟性が低下してしまうのです。
イメージとしては、温かいゴムと冷たいゴムの違い。冷たいゴムは引っ張るとすぐに切れてしまいますよね。それと同じように、体も冷えると「伸びにくく」「傷つきやすく」なってしまいます。
② 筋肉が緊張してこわばる
寒さを感じると、無意識のうちに体が縮こまります。
肩をすくめたり、背中を丸めたりするのも自然な防御反応です。しかし、その状態が長く続くと、筋肉が常に緊張してしまい、血流がさらに悪くなるという悪循環に。
特に肩こりや腰痛を感じやすい方は、この筋肉の緊張が関係していることが多いです。
③ 神経の働きが鈍くなる
気温が低くなると、神経の伝達速度もわずかに低下します。
つまり、脳から「動け!」という信号が筋肉に届くのが少し遅れるのです。
そのため、普段よりも動きがぎこちなくなり、ちょっとした段差でつまずいたり、急な動作で筋肉を痛めたりすることもあります。
④ 関節の動きが悪くなる
関節の中には“滑液(かつえき)”という潤滑油のような液体があります。
この滑液は関節の動きをスムーズにする役割を持っていますが、寒くなると粘度が高くなり、サラサラからドロッとした状態に。
その結果、「動かすたびにギシギシする」「動き出しが重たい」と感じるようになります。
冬はケガをしやすい季節!

体が硬くなると、日常生活や運動中のケガのリスクも高まります。
例えば、冬の朝に急に走り出したり、準備運動をせずにスポーツを始めたりすると、筋肉や腱に過度な負担がかかり、肉離れや捻挫を起こしやすくなります。
また、冷えによって関節の可動域(動かせる範囲)が狭くなることで、ちょっとした動作でも筋肉が引っ張られやすくなります。
「たかがストレッチ不足」と思っていると、思わぬケガにつながることもあるのです。
ストレッチで体を温めよう!

そんな寒い季節におすすめなのが、ストレッチです。
ストレッチは筋肉をゆっくり伸ばし、血流を促すことで、冷えやこわばりを改善してくれます。
◎ 朝のストレッチで「動きやすい体」に
朝起きたときは、体温が1日の中で最も低く、筋肉が特に硬い状態です。
このタイミングで軽くストレッチをすることで、体がじんわり温まり、血流が良くなります。
「なんだか体が軽い」「姿勢が良くなった気がする」と感じる方も多いですよ。
◎ 夜のストレッチで「疲労回復」
一日の終わりにストレッチを取り入れると、日中に溜まった筋肉の緊張を解きほぐし、疲労回復にもつながります。
お風呂上がりの体が温まった状態で行うと、筋肉がさらに伸びやすくなり、リラックス効果も倍増します。
ストレッチのコツと注意点

ストレッチは“やり方”を間違えると、かえって筋肉を痛めてしまうこともあります。
以下のポイントを意識してみましょう。
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呼吸を止めないこと
息を止めると筋肉が緊張してしまいます。ゆっくり息を吐きながら行いましょう。 -
痛気持ちいい程度に
無理に伸ばすと筋を傷める原因になります。気持ちよく伸びる範囲でOKです。 -
反動をつけない
勢いをつけて伸ばす「バウンドストレッチ」はNG。ゆっくり時間をかけて伸ばすのが基本です。 -
継続が大切
一度や二度で劇的な変化は起きません。毎日数分でも続けることで、少しずつ体が柔らかくなっていきます。
トレーナーによるストレッチのすすめ

ご自身で行うストレッチ(セルフストレッチ)ももちろん効果的ですが、プロのトレーナーによるストレッチは、さらに高い効果が期待できます。
トレーナーによるストレッチ(=パーソナルストレッチ)は、専門知識を持つトレーナーが筋肉や関節の状態を見極めながら、自分では伸ばしきれない部分までしっかりアプローチしてくれるのが大きな特徴です。
たとえば、肩甲骨まわりや股関節などは、自分一人では可動域を広げにくい部分。トレーナーのサポートによって安全に深く伸ばすことで、短時間でも高い柔軟性アップが実感できます。
さらに、トレーナーは姿勢や呼吸のクセも見ながら、あなたに合ったストレッチ方法を提案してくれます。
そのため、ただ「柔らかくなる」だけでなく、「疲れにくい体づくり」や「姿勢改善」にもつながるのです。
まとめ 〜冬こそストレッチで健康な体を〜
寒い季節に体が硬くなるのは自然な反応です。
しかし、放っておくと血流が悪化し、肩こり・腰痛・ケガの原因にもなります。
そんなときこそ、ストレッチで体を温め、柔軟性を保つことが大切です。
毎日のちょっとした習慣が、春先の快適な動きやすさにつながります。
もし「自分ではうまく伸ばせない」「もっと効果的にほぐしたい」と感じたら、ぜひトレーナーによるストレッチを体験してみてください。
プロの手によるサポートで、あなたの体が今よりもっと軽く、温かく感じられるはずです✨
寒い冬も、ストレッチで元気に乗り越えましょう!